當作靖彦 講演会「英語教育:未来にむかって」

カリフォルニア大学サンディエゴ校の當作靖彦教授による講演会が、佐賀県や福岡県を中心とする小中高校の英語教員を対象に、佐賀県佐賀県神埼郡吉野ヶ里町の「ふれあい館」の会場にて行われました。この日は教員の他、高校生や大学生、県内の教育関係者や国際交流団体の職員など118名が参加しました。

 

 開催日   2023年2月25日(土)

 場所    佐賀県神埼郡 吉野ヶ里町三田川健康福祉センターふれあい館

 イベント名 「英語教育・ワンコイン・セミナー in吉野ヶ里FINAL」

 参加者   佐賀・福岡を中心に九州各県の小中高校の教員、大学生 118名

 


 

報告:吉野ヶ里町立東脊振中学校教諭 吉田喜美子

 

 「英語教育・ワンコイン・セミナー in 吉野ヶ里」では、時代の要請に即した講師を招き2012年2月より第1回セミナーを開催し、毎回100人以上の英語教育関係者が参加ししてきました。本セミナーでは、英語教員にできる東北支援として、ご参加の皆さんからワンコイン500円をお預かりして、日本赤十字社を通して全額寄付をしてきた経緯があります。第10回(最終回)を迎えるにあたり、グローバル人材の育成を目指す英語教員こそ、最も最先端かつ未来への視野を広げる必要があると考え、當作靖彦先生のご講演をお願いすることといたしました。

 

 當作先生のご講演「英語教育:未来に向かって」では、英語の域を越えて、言語教育を通して人間力、社会力をつける大切さ、人間として成長し、社会の発展に貢献できる人間を育てていく教師の働きを、これでもか、これでもかと心に響く言葉を与えてくださいました。これからの時代を生き抜くために必要な能力は、多様な人や文化とつながる能力を生徒が身につけて行くことであり、そのためには、教師は学習のデザイナーであり、学習環境のデザイナーであり、学習コミュニティーのデザイナーでなければならないと学びました。

 

 また、私たちが今後の授業でどのようにテクノロジーと向き合っていくのかについて非常に深い示唆を豊富に与えていただきました。生徒や授業を取り巻く環境が目まぐるしく変化していく中で、私たち英語教師が変化していくべき部分と変わってはいけない部分が何なのかについて深く考える機会になりました。変化への対応を可能にするためには時代を読みながら新しいことに絶えず興味を持ち、挑戦し、熟慮を重ね、試行錯誤を続けていくことが大切なのではないかと思います。

 

 この度、當作先生は、たくさんの若い世代に、たくさんの花の種をまいていただきました。これから芽が出て、大きく花を咲かせることで、當作先生への恩返しとさせていただきたいと存じます。