奨学生 4月の月次レポートを掲載しました
2026.05.15
かめのり財団が支援する大学院留学アジア奨学生は、毎月月次レポートを作成し、月ごとの研究の進捗状況や日々の様子を報告しています。HPでは毎月、2名のレポートをご紹介します。
かめのり大学院留学アジア奨学生
月次報告レポート(2026年4月)
東京外国語大学大学院総合国際研究科国際日本専攻
博士後期課程(D2)
Nguyen Thi Thuy Linh(グエンティトゥイリン)
1.研究について
4 月8日より新学期が始まり、日々の生活は一層忙しくなりました。今学期は単位取得対象の授業は2コマのみですが、博士課程の授業に加え、修士課程や学部の授業にも積極的に参加しているため、ほぼ毎日大学に通っています。異なる課程の授業に参加することで、多様な視点や基礎から応用までの幅広い知識に触れることができ、自身の研究を見直す良い機会となっています。
特に対面授業では、先生や友人と直接意見交換ができるため、理解が深まるだけでなく、新たな着想を得ることも多くあります。授業内外でのディスカッションや相談を通して、自分の研究テーマをより明確にし、問題意識を具体化することができています。また、他分野の授業に参加することで、これまで気づかなかった研究手法やアプローチを学び、それらを自分の研究に応用できる可能性も感じています。
今学期は、先行研究の論文講読を体系的に進め、研究分野における最新の動向や議論をしっかりと把握することを目標としています。単に読むだけでなく、重要なポイントを整理し、自身の研究との関連性を考察することで、より深い理解につなげていきます。さらに、これまで蓄積してきた研究内容を基に、論文執筆に向けた作業にも引き続き力を入れていきます。構成の見直しや論理展開の精緻化を図りながら、完成度の高い研究成果としてまとめることを目指しています。
2.生活について
4 月に入り気温も徐々に上がり、過ごしやすい季節となりました。桜の見頃は短いものでしたが、場所によっては遅咲きの桜も楽しむことができ、季節の移ろいを感じています。今年は大学の開講式とかめのり財団の奨学金証書授与式が重なり、印象深い新年度のスタートとなりました。
学年が進み、生活がさらに忙しくなる中で、健康管理にも意識的に取り組んでいます。毎日約5 キロのジョギングを習慣としており、天気の良い日には7、8キロほど散歩をすることもあります。スポーツは得意ではありませんが、散歩を通じて無理なく体を動かすことができています。また、食生活にも気を配り、野菜・肉や魚・ごはんをバランスよく取り入れた規則正しい食事を心がけています。
今後も健康を維持しながら、研究活動に真摯に取り組んでまいります。
かめのり大学院留学アジア奨学生
月次報告レポート(2026年4月)
筑波大学大学院人間総合科学学術院教育学学位プログラム
博士後期課程(D3)
甄 卓榮 (ケン タクエイ)
1.研究について
今月は、昨年度の調査データを整理しつつ、新年度の研究計画を立てて準備を進めてきました。昨年度は3つの高校でアンケート調査を2回実施し、パネルデータを構築しました。調査結果をまとめ、協力校の先生方と共有するために、学校ごとに報告書を作成しました。データ量がかなり多く、整理には時間がかかっていますが、AIを活用することで報告書のフォーマットを効率よく作ることができました。そのおかげで、昨年よりも質の高い報告書に仕上がったと思います。
その後、3校の先生方と日程を調整して学校を訪問し、報告書の内容を説明しながら議論を行いました。データの解釈についてもさまざまな意見をいただくことができ、とても有意義でした。また、この訪問をきっかけに、今年度の授業見学や生徒インタビューについても相談し、協力を得ることができました。今年度は引き続き授業観察を行いながら、新たに20名ほどの生徒へのインタビュー調査も実施する予定です。現在は、5月上旬までに論文を2本仕上げることを目標に、1本目の修正と2本目の執筆を進めています。その後は、しばらく調査に戻る予定です。
4月中旬からは新入生が研究室に入り、授業も始まりました。今年は日本の社会学/教育社会学についてもう少ししっかり学びたいと思い、2コマ履修しています。理論史やフィールドワークに関する文献を読みながら議論する形式なので、自分の研究と結び付けて考えられるのが面白いです。他プログラムの学生との議論も刺激的でした。
最近は、宮台真司氏の本も読んでいて、とても面白く感じています。若者論や教育についての視点が鋭く、自分の研究にもヒントになりそうだと思っています。
また、友人に誘われて、月末には大学の研究交流会で英語による1時間ほどの発表を行いました。理系の博士課程の学生や先生方が多く、異分野の人にどう伝えるかを考える良い機会になりました。発表ではアンケート調査も紹介し、参加者にイメージをつかんでもらうために、AIを使って短縮版アンケートのウェブページを作成しました。実際に回答してもらい、その結果を高校生のデータや参加者の平均と比較できるようにしたところ、かなり盛り上がりました。
ウェブ制作の知識がほとんどない状態でも、AIを使えば2時間ほどで形にできたのは印象的で、アイデアがあればどんどん試していくことの大切さを改めて感じました。
2.生活について
月初めには、サークルの友人に誘われて筑波山の麓へ花見に行きました。桜の下にブルーシートを敷いて、夕日が沈むまでゆっくり話し、良い時間を過ごせました。春になって草木が一気に動き出す感じと、新学年の始まりが重なって、季節の変わり目を強く感じました。
新入生も入ってきて、各サークルは新歓の時期を迎えています。自分も新歓で新入生を迎えつつ、他のサークルの新歓にも参加してみました。同じバレーボールでも、サークルごとにメンバーや雰囲気、練習スタイルが結構違っていて面白いです。こうした違いを体験するのも、一種の社会観察のようで楽しんでいます。
