奨学生 12月の月次レポートを掲載しました

 かめのり財団が支援する大学院留学アジア奨学生は、毎月月次レポートを作成し、月ごとの研究の進捗状況や日々の様子を報告しています。HPでは毎月、2名のレポートをご紹介します。

 


 

かめのり大学院留学アジア奨学生

月次報告レポート(2023年12月)

 

 

上智大学大学院文学研究科新聞学専攻

博士後期課程(D1)

麻 俊凡 (マ シュンボン)

 

1.研究について

 

 研究においては、引き続き放送産業におけるジャーナリズムの実現の制約に焦点を当てています。先月までに読んだ論文を整理し、それらが自身の研究にどのように関連しているかを整理しつつ把握しています。

 

 年末になり、授業の発表課題が重く感じました。自身の研究に集中することが難しくなると感じました。授業用のレジメを作成する際には、生成AIに内容を要約してもらってみました。その結果、思った以上にうまくまとめてくれて、驚きました。しかし、人間が作成する場合、読む人が共感できるポイントや議論したい要素が異なるため、その違いから発表には意味があると感じました。

 

 最近、同じメンバーで長く一緒に授業を受けていることも影響しているのか、思考の構造もモデル化されていることに気づきました。できれば、来年からは関連する社会学に関する他の学科の授業も受講してみたいと考えています。

 

 また、先生からの指摘で「『とのこと』という表現は、第三者の伝聞を表すもの」というアドバイスを受け、今後は文章を書く際に、日本語の表現に細心の注意を払うことを決意しました。先生のフィードバックを元に、研究の報告や論文執筆において明確で適切な表現を心がけ、微調整しつつ、より洗練された文章を書くよう努力しています。

 

2.生活について

 

 生活面では、腰の筋肉炎症が起こり、年末の休みを利用して完全な治療に専念しました。整骨院に通っていますが、まだ完治できていない状況です。座りっぱなしの生活が続いていることを反省し、今後は適切な休憩やストレッチを心がけていくことを決意しています。

 

 また、昔のインターン先の中国向けの事業が来年から本格始動し、今月から仕事上の連絡が増えています。新規事業ゆえ未定な部分が多く、それがストレスを引き起こしている一方で、新しい人間関係を築く興奮も感じています。

 

 一年を振り返り、様々な体験をした一方で、身体上の理由での休養が多かったことに気づいています。2024年は体を大切にし、健康な生活を送ることを重視していきます。研究と生活の両面でバランスを保ちながら、新たな一年を迎える覚悟です。

 

 


 

かめのり大学院留学アジア奨学生

月次報告レポート(2023年12月)

 

立教大学大学院社会学研究科社会学専攻

博士後期課程(D1)

具`弦俊 (グ ヒョンジュン)

 

 

1.研究について

 

 12月には、11月に続いて所属している研究会での報告があった。報告テーマ自体は、11月の報告と同様だったが、引き続き改善していく過程にあったため、内容には多くの変化があった。その変化は大きく二つあったが、一つ目はなぜ自分の研究が必要なのかについて、研究意義を主張する序論のところだった。11月の報告でコメントをいただいたことの一つが、自分の研究の必要性に対する説得力が弱いということであったが、今回の報告ではこれを補完することに力を入れ、報告を準備した。もちろん、今になってもう一度読み直すと問題点がないとは言えないが、11月の報告に比べると自分の研究の必要性を明確に主張できるようになったと思う。

 二つ目は、分析のところに多くの修正があった。11月の報告では、データを分けて分析して各データの結果を表し、その総合した結果にもとづいて趨勢線を推定した。しかし、11月の報告で、分析でデータを合併せずに個々のデータに分けて表すよりは、合併して用いたほうがよいかもしれないというコメントをいただいた。そのため、今回の報告ではデータを合併して分析を試みてみた。各コーホートにおける格差自体には、11月の分析結果と大きな変化が見られなかったが、全体的な趨勢には微細な違いが示されたため、かなり面白い結果となった。もちろん、調査の時期や方法などが異なるデータセットを全部合併することには、潜在的な問題点がある可能性があるため、引き続き合併して分析に使用するかどうかについては慎重に考える必要があると思う。

 

2.生活について

 

 12月には、大阪と京都に家族旅行に行ってきた。今回の家族旅行は約3ヶ月以上前から決まって着々とその準備をしてきたので、すべての日程および予約を完璧に終えた状態で楽しむだけだった。それに、旅行目的が観光地に訪問するよりは、美味しい食べ物を楽しむことに重点を置いたため、自分にとってはより楽しい旅行だった。特に美味しかったのは鉄板焼きだったが、自分が選んだお店を家族みんなが満足しながら美味しく食べてくれたので、さらに嬉しかった。夏休み以来久しぶりに会う家族だったので、話したいことがたくさんあり、夜遅くまで寝ずに話すのも楽しい旅行日程の一つだった。今回の旅行が非常に楽しかったため、旅行が終わって家族が帰国した時には逆に寂しい気持ちになったが、また間もなく会えると思うので、今回の旅行をエネルギー源に2024年も頑張っていきたい。