奨学生 9月の月次レポートを掲載しました

かめのり財団が支援する大学院留学アジア奨学生は、研究の進捗状況と生活についての報告レポートを毎月提出しています。ウェブサイトには毎月、2名のレポートを掲載します。

 


 

かめのり大学院留学アジア奨学生

月次報告レポート(2023年9月)

 

 

上智大学大学院文学研究科新聞学専攻 博士後期課程(D1)

麻 俊凡 (マ シュンボン)

 

1.研究について

 

 夏休みの最後、私は『メディアと市民』一書に出会いました。筆者の前田朗はメディアと市民社会の関係に焦点を当て、その中「反テロリズムというテロリズム」という一説に共感しました。テロリズムとの戦いにおいて、反テロリズム対策が時にテロリズムそのものに似た手法を用いることを指摘している可能性がありますという。

 日本において、非正規滞在者問題は、当事者の合法性にと共に議論することが多いです。法律違反を犯した悪者が、市民として認めずに、移民政策、市民権、差別、多文化共生などのトピックと関連しています。同時に、これらの問題についての議論は、重要です。

 多文化主義に関連して、異なる文化や背景を持つ人々に対する公平な扱いや機会均等が含まれます。日本の人手不足は、外国人労働者を受け入れる政策と労働者の権利、労働条件についての議論と関連があります。

 民主主義は政治的意思決定のプロセスを指し、市民が政府を選び、政策を形成する権利を持つことを強調します。リベラリズムは個人の権利、自由、法の支配を重視します。これらの原則は、社会的な正義と関連があり、公平な社会を築くための指針となります。このような社会を作るには、マスメディアの関与と繋がっています。

 とりあえず、自分の関心に合う他のトピックを探求することが今後の課題です。関心のあるトピックに焦点を当てて議論や研究を進めることが重要と思います。秋学期も、忙しい時期でしても自分の研究に注力します。

 

 

2.生活について

 

 10日に帰国した後、家族と再会することができ、自宅で過ごすことにとても落ち着きました。家族とのひとときは、心からの安心感と幸福感で満たされました。

 ずっと首や腰周りの筋肉痛に悩まされていましたが、今回の帰国を機に知り合いの中医師に相談し、専門的な治療を受けることができ、痛みが和らぎました。そのおかげで、快適な日常生活を取り戻すことができました。

 また、高校時代の友達と再会する機会があり、長い間会っていなかった友人たちと楽しいひとときを過ごしました。近況や進展について語り合うことで、地元の変化やお互いの成長に驚かされました。

 

 


 

かめのり大学院留学アジア奨学生

月次報告レポート(2023年9月)

 

早稲田大学大学院商学研究科国際貿易と多国籍企業専攻 修士1年

黄沐春(コウ モクション)

 

1.研究について

 

 九月で1番勉強になったのはやはり函館で行われた研究発表会でした。大学に入ってから、5年間にわたってほぼ毎日経営や経済に関するものしかを勉強していませんでしたが、今回の研究発表会でみんなの専門性の高い発表を聞いて、新聞学、日本古典文学、自然環境学など、今までにずっと自分と関係のない分野の研究を少し理解できました。短い時間でしたが、みんなの発表を聞いて、知らず知らずのうちに視野が広げられました。

 また、自分の研究はまだまだ未熟ということもよくわかりました。春学期はほとんど先行文献を読むことに専念していて、具体的にいかに自分の研究を進めるか、例えば仮説やモデルの合理性、データが入手できるかどうかなど、より実践的なことを考えていませんでした。今回の発表会で、みんなのアドバイスや感想を聞いて、自分の研究に対して新たな視点で見直すことができ、また存在している問題点も気づきました。本当に有意義な時間を過ごしました。今回の発表会でみんなからもらった意見に基づいて、秋学期でもっと自分の研究方向を考えていきたいと思います。

 

2.生活について

 

 研究発表会で他の奨学生や谷本さん、松崎さんとより仲が良くなって本当に嬉しいです。特に一日目の夜、食事が終わったら陳さん、曹さんと一緒に近くにある公園に行って、散歩しながら悩みやストレスについて話し合い、ホテルに戻ったらまた翌日の発表について色々話しました(女子会みたい!)。あの時本当にみんなに会えてよかったと心の中で感動しました。また、谷本さんと松崎さんのおかげで、今回の旅は何も心配せずにとことん楽しみました。本当にありがとうございます!

 函館から帰ったら、奥多摩にハイキングに行きました。緑に触れると非常に落ち着きました。普段、日本人はなかなか距離感があるというイメージでしたが、ハイキングの時、よく「こんにちは」「大変ですね」など、暖かい挨拶をもらいました。自然の中で、現代人は肩にある負担を卸して、人との出会いや自然風景を楽しむことに専念していると思っています。

 つまり、この9月は人生の中で1番いい9月です!