奨学生 8月の月次レポートを掲載しました

かめのり財団が支援する大学院留学アジア奨学生は、研究の進捗状況と生活についての報告レポートを毎月提出しています。ウェブサイトには毎月、2名のレポートを掲載します。

 


 

かめのり大学院留学アジア奨学生

月次報告レポート(2023年8月)

 

 

関西学院大学大学院経営戦略研究科国際経営専攻 修士(M2)

郭 凱琳 (かくかいりん)

 

1.研究内容について

 

 先月は循環経済について書きました。今月はファッション業界における循環経済を研究しました。ファッション業界は、持続可能性を促進し、循環経済を受け入れる上で重要な責任を担っています。毎秒、トラック1台分の衣料品が埋め立てまたは焼却されています。衣料品の生産、流通、使用に関する現在のシステムは、ほぼ完全に直線的に動作しています。衣料品を生産するために大量の再生不可能な資源が採取されますが、多くの場合、短期間しか使用されず、その後、材料の大部分は埋め立てや焼却によって失われます。生産されたファストファッションの半分以上が1年以内に廃棄されると推定されています。この線形システムは、経済的機会を未開発のままにし、資源を圧迫し、自然環境とその生態系を汚染および劣化させ、地域、地域、地球規模で重大な社会的悪影響を生み出します。消費者は着るために不釣り合いな量の衣類を購入し、前例のない速度でゴミとして処分されています。 衣料品リサイクル工場では、衣料品の品質が劣化しており、高品質でリサイクルできないことが判明し、リサイクルできない大量の衣料品が埋め立て地に送られています。 または焼却炉。特に、繊維や衣類の廃棄物の蓄積が世界的な大きな問題として浮上しています。 したがって、これらの懸念を軽減し、より環境に優しい未来を生み出すためには、ファッション業界が持続可能な実践に関与することが重要です。

 そこで、資源の不足により、循環型経済の概念が注目され始めています。この循環型モデルは、より持続可能な生産システムの可能性を探求するものとして注目を集めています。循環経済は、資源の再利用とリサイクルを重視することで廃棄物を最小限に抑え、最終的には線形モデルからの移行を目指しています。循環アプローチへのこの移行は、将来の生産方法の主流の方向性としてますます認識されています。 循環経済は、再利用、廃棄物の削減、リサイクルの概念に焦点を当てています。 製品設計、物流の最適化、リサイクル促進などの戦略を採用することで、未使用または損傷した資源の構成要素をリサイクルし、新鮮な原材料または新しいサイクルの材料として再利用することができます。このアプローチは、より環境に優しいだけでなく、生産コストも削減し、企業と資源の共存を助け、最終的には持続可能な運営という目標を達成します。

 

2.生活について

 

 今月、休暇でマカオに戻りました。 マカオに戻るたびに、カジノの建設のスピードに驚かされます。 常に新しいカジノが建設されています。 私はギャンブルには興味がありませんが、マカオは小さな都市だったので、多くの観光客がマカオに来るのは嬉しいです。また、私はマカオに戻っていますが、外が暑すぎるので、いつも家族と一緒に家にいて、一緒に食事をすることをしました。いよいよ暑くなりますので、一層のご健勝をお祈り申し上げます。

 

 


 

かめのり大学院留学アジア奨学生

月次報告レポート(2023年8月)

 

立教大学大学院社会学研究科社会学専攻 博士後期課程(D1)

具 弦俊 (グ ヒョンジュン)

1.研究について

 

 8月に入ってからは、いよいよ授業が終わって夏休みが始まったので、自由に使える余裕時間が増えてきた。そこで、春学期中にはできなかった統計学の勉強や、分析で利用する予定の新しい統計解析ソフトウェアに慣れるための作業を繰り返している。修士課程では、統計解析ソフトウェアを使えるだけでいいと思い、統計学の勉強を他のことに比べて軽視した傾向がある。そのため、今の自分には、研究で明らかにしたいリサーチ・クエスチョンに対し、最も適したデータ分析手法を選択する上で限界があると思っている。特に、計量分析を主な分析方法として用いている研究者らは、このような統計学的知識に対して非常に詳しいため、今後学会に論文を投稿して通過させるためには、必ず直すべきところだと考えている。したがって、最近では社会学分野で多様な計量分析手法を用いている国内外の論文を探読するのにできるだけ多くの時間を割き、統計学への理解を深めようとしている。

 一方では、秋学期が約1ヶ月後から始まるが、修士課程の時に履修した科目をできるだけ避け、比較的不慣れな分野の科目を受講する予定である。不慣れな分野の科目を受講することは楽しみであるが、何も知らないまま受講すると授業を完全に受け入れるのが難しいため、受講する予定の科目のテキストを予習している。前にも使用する予定のテキストを予習することで、授業を比較的円滑に受講でき、該当授業に積極的に参加することができたため、今年の秋学期にもこのような方法で授業に真面目に取り組みたいと思っている。

 

2.生活について

 

 今は韓国に帰国し、家族との楽しい時間を過ごしている。留学生活を始めてから、年に多ければ1~2回、少なければ一度も会えない年もあった。自分は比較的寂しがらない性格なので、家族に会いたいというような考えはほとんどしなかったが、これからは時間的にも心理的にも余裕が減るだけでなく、物理的にかなり離れているので、家族と会える日がそれほど多くはないと思っている。そのため、時間的に、そして心理的に余裕がある時には、帰国して家族と大切な時間を過ごそうとしている。先日はほぼ5年ぶりの家族旅行に行ってきた。5年前の旅行に比べて多くのことが肯定的でも否定的でも変化があったが、今回の旅行を通じて家族との絆がさらに深まるきっかけになったようで、これからも機会があれば、しばしば家族旅行に行こうと思っている。