奨学生 7月の月次レポートを掲載しました

かめのり財団が支援する大学院留学アジア奨学生は、研究の進捗状況と生活についての報告レポートを毎月提出しています。ウェブサイトには毎月、2名のレポートを掲載します。


 

かめのり大学院留学アジア奨学生

月次報告レポート(2023年7月)

 

名古屋大学大学院経済学研究科社会経済システム専攻 博士前期課程(M1) 

侯 心琦 (ほうしんち)

一、学業について

 

 期末テストと課題に追われる日々が落ち着き、いよいよ今学期の終わりを迎えました。今学期を振り返ると、抽象的な理論の授業よりも実践的な課題を取り組める授業を受ければ良かったと思います。例えば上級計量経済という授業の講義内容は、実際の研究に応用できる統計手法よりも、数学で方法論を証明する部分が若干多すぎると感じ、受講する目的からずれると思いました。内容にかかわらず受講する必要がある必修科目なので、全くメリットがなかったわけではないが、今後の履修登録はカリキュラムを慎重に確認してから登録するようにします。

 秋学期の展望について、一つ目は、就活中にアメリカの公認会計士資格の取得を視野に入れたが、受験資格を満たすには管理会計の単位が足りないので、修士在籍のうちに必要な単位を全部取っておくつもりです。二つ目は、最近興味が湧いたサプライチェーンの授業を受けてみることです。夏休みの計画に関して、今学期のゼミでは教科書の勉強をしていたが、研究テーマの先行研究をまだ調べていないところなので、研修交流会の発表を準備するために、予め先行研究をまとめておきたいです。また、三菱UFJ銀行が開催したデータ分析コンペを参加することになり、この課外活動を機にデータ分析のスキルを磨き、研究と就活に役に立てればと思います。

 

二、生活について

 

 インターンシップ探しも終盤に差し掛かり、個人的にあまり芳しくない成績となっているが、ようやく決まったインターンシップもあり、夏の経験を活かして本選考に向けて頑張りたいと思います。先週オンラインの1dayインターンシップに参加したが、日本語で上手く自分の考えを伝うことができず、チームに貢献したかったのに、力不足と感じたり、自分の力を完全に発揮できていないと感じたりしたので、悔しい思いをしました。選考に通過できても、課題が沢山残っていると痛感しました。

 一方、嬉しい出来事もあり、アルバイトしている英語教室のサマースクールで台湾のプレゼンをすることになりました。とても貴重な文化交流の機会なので、日本人の子供たちに台湾の良さを伝えれば嬉しいです。また、先週熱海と伊豆への旅行がとても楽しかったです。初日は熱海の花火大会を見ることができ、そして翌日は伊豆へ移動し、民泊の温泉でリラックスし、大室山とシャボテン動物公園を訪れ、美味しいグルメを満喫し、良い気分転換になりました。これからは大好きな旅行で、もっと沢山楽しい思い出を作りたいと思います。

 


 

かめのり大学院留学アジア奨学生

月次報告レポート(2023年7月)

 

 

横浜国立大学大学院環境情報学府自然環境専攻 博士前期課程(M1)

CHEN ZIYAN(チェン ジアン)

 

一、研究内容について

 

 7月において、研究について主にしたことは、採取した植物データの処理である。共同研究は植物のことを中心になされており、7月に二回調査地に行って、夏の残りの植物形質用データと調査地の環境データをすべて取った。実験室で、データの処理を行ったと言っても、工学程の実験ではなく、あくまで植物の葉っぱ面積を計算したり、植物の重量を測ったりするような作業である。具体的に言うと、葉っぱ面積の計算は、スキャンにより、Rのコーディングしたプログラムによって計算する。葉緑体の量は専用な機械を使って、簡単に測れる。重量は乾燥前重量と乾燥後の重量、両方測らないといけなくて、乾燥は乾燥機で二日間65度の設定で実施する。環境データ処理の実施は自分が行うのではなく、共同研究の後輩がするが、主に土壌硬度、土壌水分率、開空率3つに分けられている。その内、開空率は全天カメラで調査プロットの写真を撮って、そしてRのコーディングしたプログラムにより計算する。

 研究実験は以上であるが、9月の分解実験について、まだ準備の段階であり、最近特に困ったことはコナラの木材ブロックの入手方法である。ネットでいろいろ調べたが、コナラの木材に関して、主に産卵木であり、シイタケなどの菌類が入ってから乾燥した昆虫飼育用の材料である。自分の研究では、やはりコナラの何も処理されていない原木か、ただ切っただけの薪の状態が望ましいと考えている。今年コナラ原木の注文はほぼ修了しており、コナラの薪があまりないという両方法が詰まっている段階に入っている。8月の初旬をかけて、もう少し調べて木材の入手問題を解決できればと思っている。

 

二、生活について

 

 7月にお姉さんが来たおかげで、就活で落ち込んだメンタルが少しでも回復してきた。就活で全然興味のない中小企業にいっぱいESを出すのをやめて、一旦手に入っているインターンを参加してみた。経営コンとマーケティングを中心で見たが、インターンの体験であまり向いてないなと感じた。やはりそれほどのオープン性格がなく、また、より専門知識が生かせる職業にしたいなとも思っているので、今後は他の業界を見てみようと思っている。

 7月1日に財団が食事会を行い、ありがとうございました。OBOGの方々といろいろ話ができて、特に24卒の先輩たちに就職の相談をしてもらい、とても助かりました。現役の皆さんともっと中がよくなれるならいいなと思い、9月の研修交流会を楽しみにしています!