奨学生 4月の月次レポートを掲載しました

かめのり財団が支援する大学院留学アジア奨学生は、研究の進捗状況と生活についての報告レポートを毎月提出しています。ウェブサイトには毎月、2名のレポートを掲載します。

 


 

かめのり大学院留学アジア奨学生

月次報告レポート(2023年4月)

 

関西学院大学大学院経営戦略研究科国際経営専攻

修士(M2) 郭 凱琳

  • 研究内容について

 

 今月は、私の研究の背景について説明します。私の研究テーマは、「高級ブランドが持続可能性に貢献できるか」ということです。最近、デザイナーの中古ファッションのプラットフォームである新しいビジネスモデルが市場に出ていて、これが持続可能性に貢献できると信じています。そして、今後も中古市場を促進する傾向が見られるので、これは研究する価値のあるテーマになると考えています。

 持続可能性へのアプローチにおいて他のセクターに遅れをとっている高級品業界をすでに批判しており、持続可能性に関して高級品企業に低い評価を与えている傾向があります。現在、オンラインの中古品や高級品のレンタルプラットフォームの急成長により、新しい形の高級品消費形が注目を集めてい、贅沢な価値観の変化しています。ラグジュアリーの価値観の変化は、意識の高い、または持続可能性を重視する消費者の急成長に関連しています。さらに、ぜいたくに関するZ世代とミレニアル世代の価値観は、特に西洋において、以前の世代の価値観とは異なります。Z世代は「サステナビリティ世代」として台頭し、新しい贅沢を形作っています。新しいミレニアムが始まるまで、消費財の再利用は後進性と関連しており、マーケティング担当者は使い捨て文化は使い捨て社会を促進していました。しかし、ほとんどの高級ブランドは、中古の高級品の再販を検討していません。それにもかかわらず、今日、中古品の使用に対するミレニアル世代とZ世代の認識はより肯定的であり、高級品の流通市場は高級品の最も急速に成長している分野の1つです。これに加えて、流通市場における高級品は3つの傾向があり;(1) 高級品の耐久性と時代を超越した性質;(2)よりスタイリッシュへの意識が高まり;(3)中古品の消費に伴う恥の消失。だから、現在サステナビリティはメガトレンドと見なされており、メガトレンドは通常のトレンドよりも規模が大きく、期間が長く、影響力が大きくなっています。サステナビリティのメガトレンドとラグジュアリーの価値観の変化に合わせて、今日、サスティナブルラグジュアリーの新しい定義が必要です。

 

  • 生活について

 

 今月、パスポートの更新でマカオに戻ってきました。 私が最後に戻ったのは2月でした。 まだ2ヶ月しか経っていないのにマカオの光景が恋しいです。マカオで美味しい中華料理を沢山食べましたが、時々日本のスシローを食べたくなりました。また、今月も就職活動をしていて、エントリーシートは出しましたが、結果を待つ状態です。季節の変わり目につき、くれぐれもお身体には気をつけてお過ごしください。

 


 

かめのり大学院アジア留学生

月次報告レポート(2023年4月)

 横浜国立大学大学院環境情報楽譜自然環境専攻

博士前期課程(M1)CHEN ZIYAN(チェン ジアン)

 

  • 研究内容について

 

 今月の最後に研究室のゼミにおいて、論文紹介の発表が無事に終了した。その内容に基づいて修士研究の内容を決めるようになり、来月からその方法や実験設計に進むことになった。

 里山においては、昔の伝統的な農業活動により、人間の撹乱が自然環境に加えることで、採草地、ため池、農用林、薪炭林など様々名利用様式を作られ、それらの利用様式がモザイクの分布により豊かな生物多様性を維持してきた。しかし、近年の高速な経済発展や少子高齢化により、里山農業のおける担い手が少なくなり、結果的に元来の生物多様性の低減が見られていると言われている。卒業論文において、都市公園の管理という伝統的農業活動の代替案として、実際植物種組成への影響を検討し、それに基づいて里山保全のためにどのような案を実施したら良いかを検討してみた。今研究室では、里山環境において、下草刈り管理の一番適切な頻度を探すために横浜のズーラシア動物園の自然体験林で調査を行っている後輩がいて、主に下草刈り管理頻度をかえることで植物に対する影響を調べる研究をしている。私はその結果を深掘りする感じで、各下草管理頻度がどのように生態系機能に影響をしているかについて研究を行ってみようとしている。私のこれからの研究では、土壌微生物、節足動物の植物リターに対する分解を注目する予定である。理由としては、分解という有機物を無機物に戻す役割がどの生態系においても重要な機能である。

 4月にテーマを決めたあと先行研究を行っていて、お茶パックを使って土壌微生物の分解を調査し、リターバッグを使って節足動物の分解を調査することをなんとなく決めたが、具体的にどのリターンにするかはまだ検討する必要がある。実験計画についてはまだであるが、後輩の調査地と共有しているので、後輩の実験計画を参考し、これから自分の実験計画を立てようとしている。

 

  • 生活について

 

 修士の春学期が始まることで、授業がいっぱい出てきた。私の所属している自然環境専攻以外に、学校が出してくれた海洋プログラム副専攻を取ろうともしている。そうすると、春学期においては、授業が多くて、今毎日充実の生活を過ごしているのである。

 学校生活以外に、フィールドワークの生活も進んでいる。前に行った後輩のズーラシア植物調査以外に、研究室の先輩の調査もある。授業のない日に神奈川県の自然公園にいったり調査することも多くした。このような日々で毎日充実しすぎる状況なので、この間、寝不足やあまり食事をしていないことなど、少し生活バランスが崩している気もする。5月ゴールデンウィーク後、もうちょっと時間管理をよくしてから生活リズムを整えていきたいと考えている。