Kamenori College 2025は、日本とアジア4ヶ国(フィリピン、マレーシア、インドネシア、タイ)からの大学生、合計22名が東京都内に集まり、2025年8月24日(日)~8月27日(水)まで、3泊4日のメインプログラムを行いました。
Kamenori College 2025(以下、KC2025)は、様々な国際交流の機会において、存在感を発揮し、自己主張可能な人材を育成することを目的としたプログラムです。プログラム中はセッションをはじめ、チームワークショップ、プレゼンテーションも全て英語で行われました。
実施概要は以下の通りです。
■実施期間
2025年7月19日(日)オリエンテーション
2025年7月下旬~ 英語グループレッスン(4グループ×4回)
2025年8月24日(日)~8月27日(水)メインプログラム
■実施場所
L stay & grow 晴海(東京都中央区)
■参加人数
国内在住の日本の大学生18名
東南アジアの大学生4名(インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ)
事前プログラムとして、2025年7月19日(日)にオリエンテーションをオンラインで行い、日本全国各地から選抜された大学生と、タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシアからの海外生が、初めて顔を合わせました。プログラムディレクターより、KC2025のテーマ「Change Yourself」とプログラムの説明、プレゼンテーションのケースとチーム編成が伝えられ、初回のチームディスカッションを行いました。
メインプログラムまでの間、学生たちはチームごとにオンラインで集まり、ケーススタディの理解と議論を重ねましたが、大学の試験や夏休みとも重なり、予定を調整するのに苦労したチームもあったようです。また、「オンラインであるためなかなか踏み込んだ議論ができなかった」「話をまとめる、進める事の難しさを学んだ」との感想も聞かれました。
また、事前プログラムの1つとして、英語グループレッスンも並行してスタートしました。7月末から8月末まで、少人数(1グループ4~5名)にわかれ、英語発信力の強化のためのレッスンを、オンラインで行いました。
約1ヶ月の事前プログラムを経て、2025年8月24日(日)から、東京都中央区にある「L stay & grow 晴海」にて3泊4日の合宿がスタートしました。
4日間のプログラム内容と、講師は以下の通りです。
■講師一覧
山本 智巳:Global View Japan 代表、元日本IBM 執行役員、元ベルリッツジャパン(株) 代表取締役社長
今北 一成:異文化コミュニケーションアドバイザー
藤樫 亮二:(株)プロジェクトアドベンチャージャパン ファシリテーター
Nathaniel Porteux :国際基督教大学教養学部 准教授
坂野 晶:(一社)zeroゼロ・ウェイスト・ジャパン代表理事、(一社)Green innovation理事/共同代表、(株)ECOMMIT 上席執行役員CSO 兼 ESG推進室長
堀江 徹:早稲田大学ビジネススクール(MBA)教授
宮崎 あゆみ:外資系IT企業勤務
(敬称略・順不同)

メインプログラムでは、様々なジャンルの講師によるセッションと、チームワークショップを経て、最終日にチームプレゼンテーションを行いました。KCのセッションは、ただ聞くだけではなく、参加型のセッションです。グローバリゼーションとは何か、環境のために自分たちが出来る事は何か、世界での日本の位置など、講師から与えられたテーマについて議論し共有しながら、考えを深めていきました。
また、最終日のプレゼンテーションに向けて、必要なスキル(フレーズ、ジェスチャー、声等)も具体的に学び、練習を重ねました。
KC2025テーマ「Change Yourself」
▶3つのルール
① Step out of your comfort zone!
② Don’t be afraid to fail!
③ Speak Out!
「Did you change yourself through KC2025?」というアンケートの質問に対して、約9割の学生からは肯定的な回答がありました。一方で、「自分を大きく変えられたかと言われたら、自信をもってはいと言う事ができない。だが、今の自分の位置と、これからやるべき事がはっきりしたという意味で、自分を少し変えることが出来たと思う」といったコメントもありました。プログラムに参加した事で、自身を見直すきっかけになった学生もいたようです。

最終日のプレゼンテーションの内容は、コンサルタントとして、クライアントが抱える問題の分析、根本的な原因、解決方法を提示すること。内容に加えて、プレゼンテーションスキル、チームワーク等も評価の対象となります。講師・参加者全員からの投票によりベストチームが決定し、クリスタルの地球儀が送られました。最後に修了証書が渡され、KC2025は終了しました。
意見がぶつかり合いなかなか話が進まなかったり、衝突したり、チームとして上手く機能するにはどうしたらよいか等々、悩み考えた 4日間。また、英語になると伝えたい事が伝わらず、語学力を見直す機会にもなったようです。睡眠時間を削って作り上げたプレゼンテーションも、思うように発表できずに悔しい思いをした学生もいましたが、ここで経験した失敗や悔しさを糧に、出会った仲間との縁を大切に、世界にはばたいて欲しいと願います!
KC2025講師の皆様をはじめ、ご協力いただいた皆様にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。
参加した学生からの声を、一部ご紹介します。
・チームのメンバーと必死になって考え、協力し、議論し、1つのものを作り上げるという貴重な体験ができた。意見がぶつかり合ったり、考えが全員でまとまらなかったりと、衝突する場面も多かったが、そんな衝突をどのように乗り越えたら良いか考える機会となった。
・大学生活において、1つのことにこんなにも熱中したことはあまりなかったので、自分自身を変える良いきっかけとなった。
・何も恐れずに挑戦できる環境はとても貴重だったので、ありがたかった。
・たった 4日間の短い時間であったが多くを学び、異なるバックグランドで似たような目標、夢をもち似ているようで異なる価値観を持っている人と触れ合うことができ自分自身の考えを改めることができた。
・自分の価値観も悲観的にとらえていたものが肯定的にとらえるようになったものが多々あった。毎日メンバーから刺激を受ける日々で自分にとってとても貴重な経験になった。
・同じ時代を生きる同世代の仲間との出会いは、私を大きく変えてくれました。まだ自分には伸びる余地があることに気づけました。