2022年度 かめのり未来をつくるリーダーシッププロジェクト 実施報告レポート【設立15周年記念事業】

 (公財)かめのり財団では、(特非)青少年育成支援フォーラムとともに、2022 年9 月から2ヵ月間にわたる、新しい青少年交流事業を企画しました。「全員発揮型のリーダーシップ」について理解を深め、必要なスキルを身につけることを目指した事業で、2022 年10月9日(日)~10日(祝)に合宿研修を実施しました。

 


 

 2022 年10月、東京都内のL stay & grow晴海において、かめのり未来をつくるリーダーシッププロジェクト2022(Kamenori Academy for Future Leaders、略称KAFL)の合宿研修を1泊2日で行いました。

 

 KAFL の主な目的は「それぞれが持つリーダーシップを発揮できるようにすることで、身の回りや社会課題の解決にリーダーシップを発揮し、チャレンジし続ける人材の育成を目指す」ことであり、高校1 年生から大学3 年生を対象として募集し、合宿研修には19名の参加がありました。現代は、変化が激しく、不確実で、そして複雑、しかも曖昧な時代(VUCA 時代※)とも呼ばれ、権限や責任を伴うリーダーシップだけではなく、それぞれの強みなどに基づいたシェアド・リーダーシップ、つまり全員発揮型のリーダーシップが重要だと言われています。KAFL はその全員発揮型のリーダーシップを参加者に身に付けてもらうためのプロジェクトです。


 合宿研修の前に、オンライン研修を4回行い、その合間にはオンデマンド学習を3回行いました(図参照)。オンライン研修でグループワークを繰り返していた参加者の中から、「早くリアルに会っていろんな話がしたい!」という強い要望が出され、9 月の段階で合宿研修への期待が大きく膨らんでいました。

 


 合宿研修ではオープニングの後、佐渡涼子講師によるエナジャイザー(仲間づくりのゲーム)を行い、そこでできた偶発的なグループでグループ分けを行いました。そして、そのグループで木製のブロックを使った高積みゲームでリーダーシップワークを行い、リーダーシップのウォーミングアップを行いました。各グループでは構造、方法、チームワークなどにリーダーシップを発揮して工夫した取り組み、制限時間内にどれだけ高く積み上げられるかに挑戦し、盛り上がりを見せていました。


 その後、グループごとに取り組みたい社会課題のテーマを設定し、それぞれのリーダーシップを発揮しながら、社会課題の解決に向けたプランづくりを進めました。各グループが選んだ課題は、海洋プラスチック、児童労働、ネットリテラシー、観光業の活性化等、多岐に渡りましたが、テーマ設定の時点でもメンバーそれぞれが上手にリーダーシップを発揮し、スムーズに進行したところもあれば、テーマ設定に手間取り、なかなか進めないグループも出てきました。また、テーマ設定後の具体的なプラン作成においてはいずれのグループも壁にぶつかり、社会課題の解決がやさしくないことを実感したようでした。しかし、高校生と大学生がそれぞれのリーダーシップを発揮し、サポートし合い、グループの課題を克服することで、2 日目の午後には全グループがゴールへと辿り着くことができました。


 合宿研修後のアンケートでは「リーダーとは一人の役割ではなく、全員の役割であることがわかった」、「自らのリーダーシップの課題を見つけることができた」、「どのような場所でも本来自分が持っているリーダーシップを発揮することができるようになる」などの回答があったことから、リーダーシップに関する参加者の成長が伺えます。若者のリーダーシップを育てるために、来年度以降のKAFL にも大きな期待を寄せるところです。

 

報告:講師 横田 秀策(一般社団法人FCC GROOVE 代表理事)

 

(「かめのりコミュニティ N0.41 2022年12月」より再録)