【報告】かめのり未来をつくるリーダーシッププロジェクト2025

 高校生と大学生を対象に「かめのり未来をつくるリーダーシッププロジェクト」を、2022年より(特非)青少年育成支援フォーラムとともに実施しています。今年度は4回目となり、2025年11月からオンライン研修とオンデマンド学習を開始し、12月6日(土)・7日(日)に宿泊研修を行いました。

 


 

報告:講師 横田 秀策(一般社団法人 FCC GROOVE 代表理事)

 

 今年で4年目となった「かめのり未来をつくるリーダーシッププロジェクト(通称KAFL)」は、VUCA*と呼ばれる、変化が激しく、予測が難しい時代に、若者がシェアド・リーダーシップ、いわゆる『全員発揮型のリーダーシップ』を身につけることを目的に実施しています。

 *VUCA= Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)

 

 

 本プロジェクトは、反転学習を基盤とし、11月よりオンデマンド学習3回、オンライン研修3回を実施し、12月6日(土)、7日(日)に都内において、21名(大学生17名、高校生4名)で合宿研修を行いました。

今年度は、前年度のオンライン研修とオンデマンド学習の内容をブラッシュアップし、

 

  • 1回目:リーダーシップに関係する内容
  • 2回目:全員発揮型のリーダーシップを身につけるために必要なスキルに関する内容
  • 3回目:社会課題に関する内容

 

としました。このことによって、今まで以上に参加者にとってわかりやすいものに改善することができました。

 

 

 

 合宿研修は、参加者の協調性が高いことや、チームワーキングのスキルなどのおかげでスムーズに進行しました。今年度の参加者は、すでに留学経験がある、もしくは今後長期の留学を予定している参加者がほとんどでした。高校生、大学生ともに、すでに本プロジェクト以外に多様な経験をしていることが、スムーズな取り組みにつながっていると考えられます。

 

 

 

 そのため、本プロジェクトの特徴の一つであり、ねらいの一つでもある、全員発揮型のリーダーシップを発揮できる土台づくり、言い換えれば文化づくりもスムーズに進みました。このことは、全員発揮型のリーダーシップにとって大変重要なことです。それは、全員発揮型のリーダーシップとは、メンバー全員が自分らしいリーダーシップを発揮してチームの目標達成に貢献することであるため、チームの文化形成、基盤づくりができないと達成できないからです。この点については、大変素晴らしい結果がでたと感じています。

 

 

 2026年1月には、フォローアップ研修を行います。そこでは、参加者から出ている最大の疑問「どのようにしたら全員発揮型のリーダーシップを身につけることができるチームができるのか」を中心に、本プロジェクトの取り組みを振り返りながら、全員発揮型のリーダーシップが一層身につくようなものにしたいと思います。

 

 

 概要

プログラム名

 かめのり未来をつくるリーダーシッププロジェクト2025

オンライン研修

①2025/11/12(水)、②11/19(水)、③11/26(水)

いずれも20:30~22:00、ZOOMを使用各1.5時間 

オンデマンド学習

 オンライン研修の各回後に各自で視聴 

合宿研修期間

 2025年12月6日(土)・7日(日) 

合宿研修場所

 L stay & grow晴海(東京都中央区)

参加人数

 合計21名 

 国内在住の高校生4名 および 大学生17名

目的

 

「過去の成功体験が通用しない」「誰も正解を知らない」時代となった現代では、強い権限を持った一人がリーダーシップを発揮することよりも、一人ひとりがチームや組織の中で、どのようにリーダーシップを発揮するかがとても重要となる。この研修は、そのために必要とされる『全員発揮型のリーダーシップ』について理解を深め、必要な『ライフスキル』を身につけることを目指す。