【報告】ミニにほんご人フォーラム(インドネシア)

 国際交流基金ジャカルタ日本文化センターとの共催で、2026年 2 月 12日(木)~13日(金)にメダン(北スマトラ州)にて、「ミニにほんご人フォーラム」を実施しました。現地の日本語専門家による実施報告レポートをお届けします。

 


 

報告 : 国際交流基金ジャカルタ日本文化センター

日本語専門家 門井 美奈子

 

 壮大で美しい自然の傍らに、突如現れるごみの山。ここインドネシアでも、ごみ問題は深刻な社会問題となっています。

 こうした背景を受け、にほんご人フォーラム2025(タイ)を経験した2名の高校日本語教師がファシリテーターとなり、その学びをインドネシアへ還元すべく、2日間の「ミニにほんご人フォーラム」を実施しました。

 

 テーマは、「インドネシアのごみ問題~できることから始めよう!わたしたちのごみ問題~」。本フォーラム初進出となるスマトラ島最大の都市、北スマトラ州メダンに、近隣の高校生19名と教師10名が集まりました。

 本フォーラムでは、インドネシアのごみ問題について他の参加者と協力して「自分たちができること」を考え、それをスキットで発表することをゴールとしました。

 

 参加者は、事前課題として、自分が一日に出すごみの量を把握し、身近なごみ削減アクションをリサーチしました。当日は、調べてきたことを他の参加者と共有し、3Rの概念や地元の環境インフルエンサーのエコ活動例をヒントに、ごみ問題を自分事として捉え、今の自分たちが実際にできる具体的なアクションを考えていきました。

 

   

 

 二日目は、分別の大切さやポイ捨てが招く洪水の恐ろしさなど、各グループの視点で作り上げた劇を発表しました。「大きな変化は小さな一歩。その一歩は私たちからはじまる!」と力強く日本語でメッセージを伝える参加者たちの姿は、会場の共感と、ときに笑いを誘いました。

 

 

 

 生徒の振り返りやアンケートからは、「新しい友だちと出会い、一緒に何かをしたり、話し合ったりして楽しかった」「お互いに助け合い、支え合い、協力して、一つのチームとして最高のスキットを見せることができた」といった声が多く寄せられ、同じ社会問題に向き合う中で、「にほんご人」としての絆が育まれていったように感じます。

 また、教師からも、フォーラムの構成やファシリテーターのスキルに刺激を受け、「授業に取り入れていきたい」という声が寄せられました。

 

 最後に、準備から本番まで奮闘した二人のファシリテーターも、目標に沿った活動デザイン、「見守るだけではない」役割、学んだことを日常生活へ応用する大切さなど、多くの気づきを得ていました。

 「日本語を通して人間性を育てることを自分の授業や教師会でもやってみたい」―。こうした教師の熱い想いが次の一歩につながり、インドネシアの日本語教育現場へ広がっていくことを願っています。

 

 

 


 

プログラム概要

実施期間:2026年2月12日(木)~13日(金) 
場所:メダン(北スマトラ州)
参加者:

北スマトラ日本語教師会所属教師10名

近隣の日本語を学ぶ高校生19名

ファシリテーター教師2 名(西ジャワ1名、東ジャワ1名)