【報告】2026年度インドネシア派遣プログラム「高校生を対象とした国際協力現場体験学習」

 2026年7月25日から8月1日まで、富山県内から公募で選ばれた高校生10名が、「高校生を対象とした国際協力現場体験学習」に参加し、インドネシア・バリ島を訪問しました。本プログラムは、富山市および(独)国際協力機構と協働で実施するもので、参加者は環境・ごみ問題をメインテーマに、教育、資源循環、再生可能エネルギー、海洋環境保全などの現場を訪問し、多様な視点から持続可能な社会について学びました。

 


 

プログラム概要

実施団体:富山市、(独)国際協力機構、(公財)かめのり財団

実施期間:2026年7月25日(土)~8月1日(土)(8日間)

参加人数:富山県内から公募で選ばれた高校生10名

訪問場所:インドネシア・バリ島

 


 

仲間づくりと問いづくりから始まった学び

 

 参加者は渡航約2週間前に富山県内で1泊2日の事前研修を行いました。チームビルディングを通じて互いを知り、「問い」の立て方などを学びながら、現地で何を見て、何を知りたいのかを考える時間を持ちました。

 事前に自分なりのテーマや関心を整理して臨んだことで、現地では積極的に質問し、多くの気づきや学びを得ることができました。

 

 

 

 

環境問題の現場から社会を見つめる

 

 現地では、環境教育に取り組んだ小学校を訪問したほか、世界遺産ジャティルウィ地域の小水力発電施設や、有機廃棄物を資源として循環させるコンポストプラントを視察しました。これらは富山県の企業・団体が整備・運営に関わっているもので、地域資源を活用した再生可能エネルギーの仕組みやその普及を学ぶとともに、地元の人々が海外の課題解決に取り組む現場を知る機会となりました。

 

  

 

 さらに、循環型社会を目指した農業・教育・ホテル経営、マングローブ林の保全活動や海岸保全の現場を訪れ、環境問題に対して行政、企業、地域住民など多様な主体が協力して取り組んでいることを学びました。

 環境・ごみ問題という一つのテーマから、エネルギー、教育、地域づくりなど幅広い課題へと視野を広げる機会となりました。

 

 

 

 

現地高校生との交流で広がった視野

 

 デンパサール市内の高校では、現地高校生との交流を実施しました。日本や富山県の紹介、環境をテーマにしたディスカッションなどを通じて、同世代ならではの率直な意見交換が行われました。

 

 

参加者からは、

「現地の高校生と交流したことで、外交問題が他人事ではなくなった」

という声も聞かれ、国や文化の違いを越えて相互理解を深める貴重な機会となりました。

 

 

 

学びを振り返り、未来につなげる

 

 研修最終日には、これまでの学びを整理し、在デンパサール日本国総領事館を訪問して研修の成果を報告しました。参加者は1週間の経験を振り返りながら、自分たちが感じた課題や学び、今後につなげたいことを共有しました。

参加者からは、

「国際協力においても、小さなコミュニティでも良好な交友関係は不可欠だと感じた」

「自分から質問したり意見を伝えたりする経験を通じて、少し自信がついた」

といった気づきや感想が寄せられました。

 

 環境・ごみ問題への理解を深めるとともに、多様な人々との出会いや対話を通じて、自ら考え行動する力を育む機会となった本プログラム。参加者が今後、それぞれの学校や地域で学びを発信し、新たな行動につなげていきます。