【奨学生】夏の研修交流会を函館で行いました

 (公財)かめのり財団では毎年 9 月に、大学院奨学生の研究の進捗発表と相互交流の促進を目的とする研修交流会を行っています。今年は 、2023 年 9月6日(水)~9日(金)の 3 日間、函館市内にて行う予定でしたが、台風の影響を受け、2日間での実施となりました。参加した奨学生3名のレポートをお届けします。

 


 

学生として最後の夏休みは最高でした

 

関西学院大学大学院経営戦略研究科国際経営専攻

修士(M2)郭 凱琳

 

 唯一2024年の卒業生として、かめのりファミリーの一員として、最後の夏休みはとても楽しかったです。今年度の夏の研修交流会は北海道の函館で行われました。函館は美しい港町であり、私はその街の魅力に心を奪われました。初めて函館を訪れたときより、歴史的な建造物、素晴らしい風景、そして親しみやすい人々に感動しました。

 

 残念ながら、私たちの旅行中に台風が来ました。 しかし、交流会は素晴らしかったです。非常に有意義な時間を過ごしました。この交流会では、異なる研究分野から来た奨学生たちと交流する機会を得ることができ、それぞれの研究について議論することができました。他の学生の研究発表を聞きました。 まず、各自の研究についてプレゼンテーションを行い、参加者全員が互いの研究について深く理解することができました。異なる専門分野の奨学生たちと議論することで、新しい視点やアイデアを得ることができ、自分の研究に対する新たな視野を開くことができました。また、異なる文化やバックグラウンドを持つ奨学生たちと意見交換することで、多様な視点を取り入れることができ、研究の幅を広げることができました。質疑応答コーナーでは奨学生たちからたくさんのフィードバックをいただき、自分の研究をさらに改善することができました。 奨学生たちに自分の研究の問題点を指摘してもらい、自分では気づかなかった問題点を発見することができて良かったと思います。夏の研修交流会を通じて、異なる研究分野や文化を尊重し合いながら、熱心な議論や知識交換を行うことができ、自分の研究活動に対する新たなモチベーションを得ることができました。今後も、このような交流の機会を大切にし、自身の研究をより一層深めていきたいと考えています。

 

 最後に、かめのりファミリーの皆さんに「ありがとうございます」と伝えたいです。台風が来襲し、やむを得ず1日早めに帰ることとなり、観光ができませんでした。しかし、この経験から助け合うことの大切さを強く感じました。互いに思いやりを持ち、助け合うことが、困難な状況を乗り越える上で不可欠であることを実感し、他人への配慮や助けの手が、危機的な状況で人々を守り、支える力になることを実感しました。

 

 


 

初の研修交流会

 

立教大学社会学研究科

博士後期課程一年 具弦俊

 

 夏の研修交流会が始まった9月6日はとても晴れた日だった。かめのり財団のメンバーとしての研修交流会も、他の奨学生たちやかめのり財団の方々との研修交流会も、そして函館での研修交流会もすべてが初めてだったので、最初は少し緊張していた。羽田空港に研修交流会のメンバーが集まり、飛行機に乗るまではほとんど何も話さなかったが、飛行機に乗ってからは少しずつ話し始め、函館に着く頃には緊張が完全に解消されるほど沢山話していた。函館は、我々をさわやかな天気で迎えてくれたので、二泊三日間の楽しい研修交流会になるに違いなかった。

 

 昼食を食べてからは、お互いの研究を知るための場として研究発表が始まった。我々は専攻も、関心分野も、そして研究テーマもそれぞれ異なったので、よく理解できるかどうか不安もあったが、皆が丁寧に準備して説明してくれたおかげで興味深かった研究発表となった。その後、西田さんとOB・OGを招いたミニ講義では、卒業後の進路のような比較的重い話だけでなく、人生の先輩としてのアドバイスなどの比較的軽い話も聴講できた。もちろん今もそうだが、これから将来の人生を真剣に悩み、キャリアを準備しなければならない時期が近づいているので、心に響くミニ講義だった。

 

 無事初日の日程が終わり、翌日には早朝から研修交流会の日程が進められた。昨日に続く奨学生の研究発表では、自分の研究発表が最初に始まった。私の研究に対し、他の奨学生および職員の方々からコメントをもらい、ディスカッションできたおかげで、今後の研究において発展させていくべき課題や、新たな着眼点を見つけた良い機会であった。今回が、自分の博士論文計画を他人の前で説明する最初の研究発表だったので、まだ乗り越えなければならない壁が多く残っていることを改めて感じた。私の発表および他の奨学生たちの発表がすべて終わり、日程が着々と進行されるようだったが、その時台風の影響により研修交流会の日程が突然変更されたという便りを聞くことになった。本来なら二泊三日だったが、もう一泊をするの場合、東京への飛行機が欠航になる可能性が高かったため、一泊二日に変更された。そして、当日の東京行きの交通便までの残り時間が少なかったので、夏の研修交流会は早めに終了することになった。

 

 たとえ、すべての日程を消化することはできなかったが、最も重要な目的といえる他の奨学生たちとの交流は達成できた夏の研修交流会だった。まだ博士後期課程一年目で、今後も多くの機会があると思われるため、今回の早期終了を思い残すより今後の研修交流会を楽しみにしている。

 

 

 


 

20239月函館交流会の思い出

 

横浜国立大学大学院環境情報学府自然環境専攻

博士前期課程(M1) CHEN ZIYAN(チェン ジアン)

 

 9月6,7,8日に予定した函館研修交流会に出席し、充実した交流会を経験した。

 

 今年は例年と違い、台風のせいで結局2日間の交流会しか行われなかった。観光があまりしなかったが、その代わりに西田さん、郭昊さん、金旻貞さんのミニ講義からとても意味深い話を聞き、奨学生の皆さんの発表から他分野の研究内容を詳しく知られていた。西田さんの特別講義から特に「幸せかどうかは自分が決めること」がとても道理通りだと思い、就職活動をしている私はとても感動した。郭さんが仕事に対する話をいろいろしてくれて、郭さんの話を聞くと、なかなかイメージしにくい留学生の職場での働き方を何となくイメージができ、これを参考して今後の就職活動を続きたいと思っている。金さんのミニ講義で自分を理解するという作業をした。その結果、私はやっぱ好奇心が強い人間で、それで駆動されいろいろなことをする人間だと自覚した。奨学生皆さんの研究分野は私と違い、マーケティング、経済、文学などがあり、あまり接したことないことも言えるが、皆さんの話を聞いたらとても面白く思い、修士の皆さんの来年度交流する際どのような結果が出すかを期待している。

 

 文化、研究、生活3つは研修交流会の目的であり、交流会から研究、生活、他文化を交流する目的が達成できたと思い、さらに函館の文化、日本の文化を理解する目的もできたのではないかと思った。今回函館への旅で、特に感じたことは、羽田空港の自動式チェックイン機、函館の少子高齢化、函館の鉄道である。前国際線を乗るときにJALを使った経験があり、JALが自動式チェックインを使われているので、とても便利だと感じた。それを感じた一方、まさか国内線はすべて自動式であることを思わなかった。人件費を制約する一番の手法だと思い、世界中で普及してほしいくらいの気持ちになっている。今回の交流会は2日間しかないことであまり観光はできなかったが、夜の時にホテルの周りで歩いたから、何となく函館の雰囲気を感じたと思う。放棄されている建物が多く、道が広く、路面電車しかないことを特に気づいた。とてもいい都市なのにと思い、地方振興をもっと注力すべきだと思った。

 

 短い時間であるが、かめのりファミリーとの繋がりが深くなり、とても嬉しかった。来年度の交流会も楽しみにしている。