【報告】第9回高校生カンボジアスタディツアー
2025.08.28
2025年7月28日~8月3日、全国から選ばれた高校生10名が、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟および公益財団法人かめのり財団の共催による「第9回高校生カンボジアスタディツアー」に参加しました。プノンペンとシェムリアップを舞台に、教育・文化・歴史・医療・国際協力の現場を訪れ、学びと交流を深める充実した時間となりました。帰国後は、各自がスタディツアーでの学びをさらに深め、学校や地域へ伝える事後活動に取り組みます。
プノンペンでは在カンボジア日本国大使館やUNESCOプノンペン事務所、シェムリアップでは日本ユネスコ協会連盟カンボジア事務所を訪問。カンボジアの現状や国際協力の取組みの最前線について講話を受け、生徒たちは積極的に質問を投げかけました。また、ツールスレン博物館やキリングフィールドでは、カンボジア内戦の悲惨な歴史に触れ、平和の尊さを改めて実感する時間となりました。さらにシェムリアップでは、本プログラムで初となる、アンコール小児寺院を訪問。医療支援の現場を見学し、カンボジアの貧困世帯や農村部を中心とした医療事情について学びました。
今回のツアーの主な目的のひとつが、シェムリアップで日本ユネスコ協会連盟が展開する寺子屋の訪問です。新設されたばかりのチュブタトラウ寺子屋では、現地の子どもたちと日本やカンボジアの遊びを通じて交流。言葉の壁を越えた笑顔のやりとりが、参加者の心に深く刻まれました。
さらに、寺子屋に通う女の子の自宅を訪問し、生活環境を間近に見学。限られた資源の中でも前向きに学ぶ姿に、生徒たちは大きな刺激を受けました。
続いて訪れた大人向け識字クラスでは、読み書きを学ぶ大人たちの真剣な表情と熱意に圧倒され、教育の力とその意義を改めて考えるきっかけとなりました。
最終日には、各自が現地で学び、感じたことを発表。事前研修での学びが、現地での体験を通じて深まり、社会課題や自分自身の課題をよりリアルに捉える力へとつながりました。
この1週間の滞在のなかでは、バイヨン寺院やアンコールワットといった壮麗な遺跡群に圧倒され、繊細で美しい無形文化・アプサラダンスを鑑賞するなど、カンボジアの歴史と文化の厚みの一端も感じることができました。
参加者にとって単なる「海外研修」ではなく、世界と自分をつなぐ大きな一歩となった現地訪問ですが、本プログラムはこれで終わりではありません。今後、それぞれの学校や地域でこの経験を伝え、将来へ活かしていってくれることを期待しています。
プログラム概要
1.主催:公益社団法人日本ユネスコ協会連盟、公益財団法人かめのり財団
2.実施期間:2025年7月27日(日)事前研修
2025年7月28日(月)~8月3日(日)現地研修
3.参加人数:10名
4.訪問場所:カンボジア プノンペン、シェムリアップ