奨学生 9月の月次レポートを掲載しました

 

 かめのり財団が支援する大学院留学アジア奨学生は、毎月月次レポートを作成し、月ごとの研究の進捗状況や日々の様子を報告しています。HPでは毎月、2名のレポートをご紹介します。

 


 

かめのり大学院留学アジア奨学生

月次報告レポート(2026年9月)

 

立命館大学大学院 生命科学研究科 生命医科学専攻

博士前期課程(M1)

陳 重華 (チン ジュウカ)

 

1.研究について

 

 9月は、大学院の中間発表を行いました。これまで進めてきた研究内容や分析結果を改めて整理し、先生方や他の学生の前で発表することで、自分の研究を客観的に見直す良い機会となりました。

 

 現在の研究では、乳がん患者の治療パターンや治療継続期間などを大規模な医療データから分析していますが、データだけでは判断することが難しい部分もあります。そのため、今月からは臨床医の視点も研究に取り入れたいと考え、乳がん診療に携わる先生に研究内容について意見を伺う機会を設けられないか、相談を進めています。

 

 実際の診療における治療選択や処方の考え方と、データから観察される治療パターンを照らし合わせることで、分析結果をより適切に解釈できるのではないかと考えています。今後は、中間発表でいただいた意見や臨床的な視点を取り入れながら、研究方法をさらに検討し、分析の精度を高めていきたいと思います。

 

 

2.生活状況について

 

 9月は、かめのりファミリーの皆さんと一緒に鹿児島へ旅行に行きました。普段とは違う環境でいろいろな話をしながら交流することができ、とても楽しい時間を過ごしました。また、鹿児島ならではの美味しいものをたくさん味わうことができたことも、今回の旅行の楽しみの一つでした。特に、朝食に黒豚のしゃぶしゃぶを食べられるホテルがとても印象に残っています。そのほかにも、鹿児島名物の「白熊」のかき氷を食べるなど、食文化を楽しむことができました。

 

 桜島が活火山であることは以前から知っていましたが、実際に現地を訪れることで、「活火山」という言葉をより身近に実感することができました。特に、地熱の影響で道路や海辺のいたるところから水蒸気が立ち上っている光景を実際に目にしたことが、とても印象に残りました。火山のエネルギーをこれほど身近に感じたのは初めてで、これまで自分が想像していた火山のイメージを大きく超える貴重な経験となりました。

 

 美味しいものや美しい景色を楽しむだけでなく、皆さんとの交流を深め、鹿児島の自然や文化を実際に体験することができ、とても充実した旅行となりました。

 

 


 

かめのり大学院留学アジア奨学生

月次報告レポート(2026年9月)

 

東京外国語大学大学院総合国際研究科国際日本専攻
博士後期課程(D2)
Nguyen Thi Thuy Linh(グエンティトゥイリン)

 

1.研究について

 

 9 月は、ほとんどの時間を研究室で過ごし、投稿論文の執筆に集中した一か月でした。来年3月に刊行予定の大学の研究紀要への投稿に向けて、夏休みから書き進めてきた論文を何度も読み返し、指導教員の先生からいただいたご指摘やご助言を踏まえながら、構成や分析、表現を繰り返し見直しました。なかなか思うようにまとまらず悩むこともありましたが、最後まで粘り強く推敲を重ね、無事に締切までに提出することができました。ひとまず原稿を完成させることができ、ほっとしています。


 今後は査読を経て、指摘を受けた箇所についてさらに修正を重ねていくことになります。一つの論文を書き上げる過程を通して、自分の研究を客観的に捉え直し、論点を整理して相手に伝わる形で提示することの難しさを改めて実感しました。同時に、何度も書き直す中で、自分の考えが少しずつ明確になっていくことも感じました。今回の経験を次の研究にも生かし、今後は新たな論文の執筆にも取り組んでいきたいと思います。


 9 月28日からは秋学期が始まり、久しぶりに先生方や友人と大学で直接会うことができました。今学期、単位取得のために履修している授業は一つですが、それ以外にもゼミや研究に関連する授業に参加しています。授業のない日も研究室で研究を進めているため、週5日程度は大学に通っています。秋学期も授業やゼミでの議論を大切にしながら、自分の研究を着実に進めていきたいと思います。

 

 

2.生活について

 

 9 月上旬には、かめのり財団の「夏の研修交流会」に参加し、奨学生の皆さんと鹿児島を訪れました。研修ではそれぞれの研究について発表し合う機会があり、専門分野の異なる奨学生の皆さんの研究に触れることができ、とても刺激を受けました。また、研究発表だけでなく、鹿児島のさまざまな場所を一緒に訪れ、普段なかなかゆっくり話す機会のない皆さんとも交流を深めることができました。


 今回の研修で特に印象に残ったのは、知覧特攻平和会館を訪れたことです。館内では、特攻隊員として出撃した若者たちが残した手紙や遺書、写真などの資料を目にしました。一つ一つの言葉を読んでいると、そこに写っている若者たちにも家族や大切な人がいて、それぞれの日常や将来への思いがあったことを改めて感じ、胸がいっぱいになりました。戦争について知識として学ぶだけでなく、当時を生きた一人一人の人生に触れながら、平和の大切さについて改めて考える貴重な機会となりました。今回の研修を通して、研究分野を越えた交流だけでなく、日本の歴史や社会について学ぶことができたことも、大きな収穫だったと感じています。


 9 月は雨の日が多く、普段楽しみにしている散歩に出かけられない日が続いたのは少し残念でした。その分、自宅でできる運動を取り入れ、できるだけ体を動かすよう心がけました。論文の執筆で長時間机に向かう日も多かったため、適度に体を動かすことがよい気分転換にもなりました。


 秋学期が始まり、これから再び授業や研究で忙しい日々が続きますが、研究と日々の生活のバランスを大切にしながら、健康に気を付けて充実した毎日を過ごしていきたいと思います。