第18回かめのり賞 表彰式を行いました

第18回かめのり賞は厳正な審査の結果、3団体の表彰が決定しました。 表彰式は、2025年1月10日(金)に開催しました「かめのりフォーラム2025」にて行われ、正賞の記念の楯と副賞として活動奨励金を贈呈しました。
 


第18回かめのり賞は、財団役員と外部有識者を含めたメンバーで構成された「かめのり賞選考委員会」にて選考を行い、3団体の表彰が決定いたしました。
 
「かめのり大賞草の根部門」では、応募団体/個人または応募団体を構成している人々(会員やボランティア)と支援先(サポートされる側)とが直接交流している活動を評価
「かめのり大賞人材育成部門」では、次の世代の社会づくりに貢献できる人材育成を行っていることを評価
「かめのりさきがけ賞」では、他にない先駆的な取り組みを評価

上記に加え、加点要素として、アジアを中心とした活動や青少年を主眼とした交流や人材育成であるかという点にも着目し、選考されました。この他、顕著な活動や実績を持つ団体・個人に「かめのり特別賞」を表彰しています。
 

 

 受賞団体のご紹介

 

 かめのり大賞 草の根部門 

特定非営利活動法人 アレッセ高岡 殿

 2010年に任意団体として設立。外国人散在地域である地方において、外国につながる子ども・若者たちを中心に市民性教育を展開。言語や文化、宗教、性別、年齢、障害の有無など様々な違いを越えて、ともに地域の未来を築くための学びの場を作り、地域の課題に向き合い、解決に向けて歩む人を育てている。

 2023年度には地元に住む外国につながる若者たち20名が富山県民対象に学びのニーズ調査を行い、学びの環境整備についての提言書を県知事に手交。これは、外国人散在地域である富山県において、県の未来の担い手として外国につながる若者たちの存在感を示す出来事となった。

 「ふるさとの未来は私たちがつくる」を合言葉に、当地域だからこその多文化共生のあり方を子ども・若者たちと模索し、全国・世界に発信していきたい。

ウェブサイト:https://www.alece.org/

かめのり大賞 人材育成部門

特定非営利活動法人 国際活動市民中心 CINGA(シンガ) 殿

 「まあ~るい地球をつくります」 

 差別、偏見、格差、貧困、ヘイト、争い 非寛容… etc. いま、地球には、ヒトがつくりだしたマイナスイメージの言葉が飛び交い、地球のあちこちに凸凹( デコボコ) を生じさせているが、ヒトがつくりだした凸凹は、ヒトにしか直すことは出来ない。

 2004 年に、在住外国人の問題・課題解決のために弁護士、行政書士、医師、研究者ら専門家で構成する組織として発足。1. 日本で暮らす外国に繫がりのある人々が、生活を送る上で生じる問題の無料相談会 2.日本語学習を通じて、教える教えられるという立場を超えた双方向の学びの実践を行う。

 現在は少数言語通訳の派遣、外国人対応の窓口担当者へのアドバイス、若者の進学・就職相談などを行い、行政・企業・各団体等との連携を深めながら「まあ~るい地球」を目指している。

ウェブサイト:https://www.cinga.or.jp/

かめのりさきがけ賞

該当なし

かめのり特別賞

 特定非営利活動法人 あおぞら 殿

 医師の葉田甲太がカンボジアの支援をする中で、生後22 日の新生児を亡くした母親に出会い、それを機にカンボジアでの保健センター建設支援事業をスタートし2017年に設立。

 『全ての命が大切にされ、その人らしく生きることができる社会』を目指し、その国に医療や想いを「とどける」。物の支援だけでなく、そこで働く人、現地の人を「ささえる」。自分にもなにか出来るのではないかと思う人が増えてほしいので、途上国での支援活動を多くの人に「つたえる」。この3つをビジョンに、そして『命をすくい、涙をとめ、笑顔をつくる』ことをミッションに掲げ、途上国の医療者に新生児の命を救う新生児蘇生法を教える活動、高齢者のリハビリテーションを中心とした医療支援や水衛生改善の支援活動をカンボジアとラオスを中心に行っている。

 国内では各地で講演会・ワークショップを開催し、発展途上国の現状を生の声で届けている。

ウェブサイト:https://npoaozora.org/

 

ご参考:

かめのり賞 募集要項(PDF)
第1回~第17回 かめのり賞受賞者一覧(PDF)