第17回かめのり賞 表彰式を行いました

第17回かめのり賞は厳正な審査の結果、4団体の表彰が決定しました。 表彰式は、2024年1月12日(金)に開催しました「かめのりフォーラム2024」にて行われ、正賞の記念の楯と副賞として活動奨励金を贈呈しました。
 

第17回かめのり賞は、財団役員と外部有識者を含めたメンバーで構成された「かめのり賞選考委員会」にて選考を行い、4団体の表彰が決定いたしました。
 
授賞決定にあたり、次の点が高く評価されました。
・活動内容とこれまでの活動における貢献度、他団体との有機的な連携や協働
・今後の活動への期待と将来の活動への可能性
・活動内容における独自性・先駆性

「かめのり大賞草の根部門」では、応募団体/個人または応募団体を構成している人々(会員やボランティア)と支援先(サポートされる側)とが直接交流している活動を評価
「かめのり大賞人材育成部門」では、次の世代の社会づくりに貢献できる人材育成を行っていることを評価
「かめのりさきがけ賞」では、他にない先駆的な取り組みを評価

上記に加え、加点要素として、アジアを中心とした活動や青少年を主眼とした交流や人材育成であるか、また、新型コロナウイルスの影響により生じた課題に取り組んだ活動かという点にも着目し、選考されました。
この他、顕著な活動や実績を持つ団体・個人に「かめのり特別賞」を表彰しています。
 
 

 受賞団体のご紹介

 

 かめのり大賞 草の根部門 

特定非営利活動法人アジア人文文化交流促進協会 殿

 「文化共生」をミッションとして、外国人と日本社会の生活文化に関する交流や相互理解を促進し、ギャップの解消、なじみあい、協創を指針に、外国人向け支援・相談活動を行っている。2020年に「おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム(OFP)」を立ち上げた。

 地域住民が外国人住民に直接接し、顔の見える関係で、地域住民が情報の相談役となり、外国人住民の様々な課題解決に直接手助けし、実績は数百件を超えている。深刻な課題(失業、住居を失う、難病、子どもの虐待など)を早期に発見し、適切な専門支援先につなげてきた。

 3年間でOFPの参加者は1,000人を超え、450名以上のボランティアが首都圏それぞれの地域で活動しており、ウクライナ、アフガニスタンの避難民を含め、40ヶ国を超える外国人参加者が参加している。

かめのり大賞 人材育成部門

認定特定非営利活動法人フィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC) 殿

 太平洋戦争の犠牲者であるフィリピン残留日本人2世への、父親の身元調査・日本国籍回復といった法的支援を目的として2003年に発足。地道な現地調査と日本側での法的手続きによりこれまでに701人の身元が判明、308人の日本国籍が就籍により回復した。

 フィリピン全土で暮らす残留2世を探し出し、聞き取りと証拠資料集めという緻密かつ地道な作業の最前線を担ったのは、フィリピン各地の日系人会と育成した若手のPA(Project Administrator)たち。各地のPAの連携や情報共有をサポートし、フィリピン全土の日系人会をつないでいく過程で、日系人社会を担う次世代の育成が重要であると認識し、その自立的運営を後押しするための小規模企業支援や日本語教室開催支援にも取り組む。

 法的支援と並行して、ペットボトルを利用した簡易太陽光発電装置のワークショップを実施するなど、日系人会の地盤を固めつつ人材育成に取り組んでいる。

かめのりさきがけ賞

特定非営利活動法人YouMe Nepal 殿

 代表シャラド・ライが大学生の時に、「母国ネパールの子ども達の未来を切り開きたい」「これまで自分を育ててくれた母国に恩返しがしたい」という想いから設立した団体。

 シャラド・ライは、電気・ガス・水道もないネパールのコタンに生まれた。10歳の時に全国で99 人しか選ばれない国費留学生に選ばれ、首都カトマンズで教育を受ける機会を得た。大学生の時に来日し、日本で就職し安定的な生活を確立。ネパールでは今も十分な教育を受けることができず、多くの若者が危険な出稼ぎに行かざるを得ない。ネパールの現状課題の根源にあるのは不十分な教育制度であると考え、2011年故郷に自費でYouMe スクールという学校を設立した。

 現在2校で800名の生徒に高質な教育を提供している。この学校は、一方的に「与える」のではなく、ネパール人が母国をより良くする土壌を作ることを目標としている。ネパール人による、ネパールのための開発が最も持続可能で効果的であるという信念の下で活動している。

かめのり特別賞

認定特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会 殿

 1972年設立の国際協力NGO。1971年に戦争を経て独立したばかりのバングラデシュの農村支援から開始し、現在は、バングラデシュ・ネパールで児童労働削減、教育支援、防災・減災、フェアトレード事業、日本国内で多文化共生事業に取り組む。

 バングラデシュでは、まだ支援の必要性が気づかれていなかった2006年から、首都ダッカで家事使用人として働く少女が、学校にも行けず密室で暴力や過酷な労働環境に置かれている課題に対し、学び・休み・遊ぶことのできる支援センターの運営を開始。これまでに約1500名の少女が教育、技術研修の機会を得て、自分で自分の未来を選択する力を得てきた(2023年度時点) また、課題解決には社会の仕組みの変容が欠かせないため、現地NGOと協働し、バングラデシュ政府、世論へのアドボカシーにも力を入れている。

 このほか、日本の中学生から大学生を対象としたイベントやスタディツアーといった活動を1990年代から続けている。

 

ご参考:

かめのり賞 募集要項(PDF)
第1回~第17回 かめのり賞受賞者一覧(PDF)